大学選びについてのアドバイス

20数年間、高校の教師をやってきました。その間高校3年生の担任、あるいは進路指導部に籍を置いて多くの生徒の大学選びに付き合ってきました。

生徒が自分の進学したい大学を決定するのは、ほとんどの場合が夏休み前の懇談の時でした。そこで生徒本人と保護者の考えをじっくりと聞き、おおよその志望校を絞ります。ここで大事なのは【公立か私学か】という問題と【自宅通学か下宿か】という事です。

大学選びにおいては難易度も大事ですが、お金の問題も大きいのです。学費・生活費を負担するのは保護者ですから保護者の納得する大学を選ぶ必要がありました。公立か私立かによって学費は大きく違ってきますし、また通学と下宿でも更に支出が違ってきます。

そこであらかたの志望校を絞ったうえで、夏休みに多く開かれているオープンスクール(体験授業)への参加を勧めました。自宅からの通学時間、大学の雰囲気などを実際に体感させるためです。この事をやっておかないと、いざ入試の段階で【家から遠すぎた】【キャンパスのイメージが悪い】などといってももう遅いのです。

さて、では大学のランクについてですが、これは4月当初からありとあらゆる模試を受けさせました。その際に書けるだけの志望校を書かせてすべての合否判定を生徒自身に知らせることが大事でした。たった2,3度の模試では本当の自分の偏差値、合格可能性を知ることはできませんので各種予備校が行っている全国模試の機会を逃すことなく、出来るだけ多くの模試を受けなさいという指導でした。

おおよそがこのような流れで3年生の1学期、2学期を過ごさせて1月から始まる本番に備えさせるのが例年の事でした。ただ、これはあくまでも入学試験を合格に導くだけの方法です。肝心なのは彼らがどうしてその大学を目指すかという根本の【動機】の問題があります。

これは3年生になる前の1,2年生の時からしっかりと自分の将来を考えさせ、どこの大学にはどのような学部があり、どのような授業が行われ、どんな資格が取得できて、そこの卒業生の就職先はどの方面が多いのか、ということを自分たちで調査させています。そのようなしっかりとした下調べがあってこそ3年生になってから大学選びが出来るのです。この段階を経ずに、ただ単に大学名だけで大学選びをしてしまうと、あとで必ず後悔することになります。

このようなことから大学選びについて簡単に言えば、1・2年生の時におおよその自分の希望する学部、分野を絞っておく。そして3年生の夏休みの段階で具体的な大学を決定してその対策を練る、という事になるでしょうか。

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